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佐光紀子のナチュラルクリーニング
手軽にナチュラル・ハウスメンテナンス!
はじめに
新しい一年がはじまり忙しく暮らしている方も多いと思います。そんな中、気になるけどなかなかできないお部屋のおそうじは、とにかく手軽に行いたいところですね。
今回は自宅マンション全体のおそうじ方法、毎日のおそうじのコツをご紹介します。
リビングやトイレ、お風呂、玄関。フローリングや窓、鏡など。場所ごとのおそうじ方法とその応用方法を知って、毎日を楽しく気持ちよいものにしていただきたいと思います。
マンションはこまめなおそうじがコンディションキープの鍵。無理せず、効率よく、楽しくできるナチュラルクリーニングで上手にメンテナンスしましょう。
気になったらスグ!のラクラクおそうじ
1)部屋(ほこりそうじ)
POINT 「いつでも静かにできる「掃きそうじ」がオススメ!」
マンションで気になる騒音のひとつが、そうじ機の音。ですが迷惑をかけないためにと、おそうじのタイミングを逃すと、いつの間にか床がほこりだらけ……なんてことになりかねません。特に部屋の隅は、ほこりの巣窟になりがちです。
そこでオススメなのが、ほうきをつかった掃きそうじ。
今さら!と思われるかもしれませんが、気になったときにいつでも静かに行える掃きそうじは、マンション暮らしの人にこそピッタリな方法です。
MEMO ほこりそうじは「朝イチ」「上から」!
気になったらすぐきれいにするのは、おそうじの大切なポイント。でも、もしゆとりがあるなら、ほこり対策は朝イチバンにやりましょう。
ほこりは日中の人の動きに合わせて舞い上がり、みんなが寝静まった夜、床に落ち着きます。そこを朝にそうじすることで多くのほこりをとりのぞくことができます。
また、ほこりは下(床)だけでなく上にもあるということもお忘れなく。天井や棚の上、壁やカーテンなどのほこりも人の動きと共に舞い上がります。ちゃんとおそうじをしているのにハウスダストや花粉に悩まされやすい人の中には、この「上のほこり」にやられている人が少なくないのです。
ときどき、はたきやほうきで上のほこりを床に落とし、さらに床のほこりをおそうじしましょう。
2)フローリング
POINT 「皮脂汚れは重曹と石けんで落として、仕上げに酢水を!」
はだしで家の中を歩くことが多い日本人。フローリングの気になる黒ずみが、実は皮脂汚れ……ということも。
そんなときは、汚れに重曹をひとつまみ振りかけて、湿らせた布でこすり落とします。
しつこい汚れは、石けんを泡立てて重曹を振りかけたスポンジでこすります。
いずれの場合も、酢水(お酢を2〜3倍の水でうすめたもの)をふきつけた後、布でから拭きして仕上げます。
この重曹と石けんと酢水を組み合わせた方法で、こどものクレヨン落書きなども落とすことができます。ぜひお試しください。
3)スイッチ
POINT 「指先に重曹をつけてキュキュッ!」
スイッチ周辺の手あか汚れも、床と同様に重曹で落とします。
少量の重曹をつけた指先で汚れをこすってみましょう。指先につける重曹の量は少しで大丈夫。
指先が乾燥してつかないときはほんのり湿らせてから重曹をつけてください。水はごく少量で充分です。
4)窓ガラス、網戸
POINT 「最初にほこりを落とせば、仕上がりがグッとキレイに!」
窓や網戸のおそうじの最大のポイントは「いきなり水拭きしないこと」そして「乾いているうちにほこりを落とすこと」!
最初にほこりを落とすことで、水拭き後にほこりのスジがついたり、網戸の目のすきまにほこりが詰まるといった失敗を防げます。
乾いた状態でほこり落とし用のハンディモップやはたき、布などで窓ガラスや網戸の表面のほこりを落としましょう。そのとき、上から下へと徐々に落としていくのがコツです。
その後、窓には炭酸水をスプレー!さらに乾いた布で吹き付けた炭酸水を上から下へと拭きとります。
網戸も、ほこりを落とした後、毛先に石けんをつけて泡立てたブラシ(大きめ)で、上から下へ円を描くようにして汚れを落とします。さらに布で泡と汚れをふきとり、仕上げに酢水(お酢を2〜3倍の水でうすめたもの)に浸してからしぼった布でふきとります。
CHECK 炭酸水は砂糖入りでない、プレーンなものを使ってください。炭酸が抜けてしまった飲み残しでも大丈夫です。
網戸そうじ用のブラシは、洗車用のブラシや、100円ショップで買えるボディブラシが便利です。
5)トイレ(床・便器)
POINT 「静菌効果のあるクエン酸水でニオイごと拭きとる!」
白いトイレの気になるニオイの原因が実は床にあることも少なくありません。
飛び散った尿や便器の付け根のほこりなどで意外に汚れているのがトイレの床。だからこそ床そうじは、カンタンな方法でこまめに!
オススメはクエン酸水を吹き付け、トイレットペーパーで拭きとる方法です。クエン酸の静菌作用が菌の繁殖とニオイの発生を防ぐのに加えて、酸がアンモニアを中和するので気になる尿のニオイも消してくれます。
CHECK クエン酸水は、水1カップにクエン酸小さじ1を溶かしてつくります。拭いた後べとつきがきになるときは、最後に一度水拭きします。
同様に、便座周りにもクエン酸水をスプレー、トイレットペーパーで拭きとります。特に汚れのつきやすい便座裏などもしっかり磨きましょう。
CHECK 最近増えている「抗菌コーティング」の便座の場合、メーカーがクリーナーを指定してることがあります。この場合、指定のクリーナーを使っている場合のみ受けられる製品保証があったりするのでお気をつけください。不安な場合はメーカー指定のクリーナーを使った方が無難です。
MEMO 重曹でつくろう!ナチュラル消臭剤&芳香剤
そうじはしていてもやっぱりニオイが気になる……そんなときは重曹を使ったナチュラル芳香剤がオススメです。作り方は、重曹を入れたトレイにお気に入りのエッセンシャルオイルを数滴加えるだけ。ドライフラワーなどで飾ればステキなインテリアにもなります。
重曹の消臭効果の目安は2〜3か月。効果がなくなったように思えたら、新しい重曹にかえましょう。古い重曹はおそうじに使うなどして有効利用を!
6)洗面台・お風呂
POINT 「炭酸水・クエン酸水でピカピカに!バスタブは重曹でスッキリ!」
くもりでスッキリしない鏡には炭酸水をシュッ!乾いた布で拭きとればスッキリ・ピカピカになります。
ただし浴室の鏡のようにガンコなカルキ汚れは、乾いている時に(あるいは、ぬらさないで)、歯磨き粉をつけたハブラシで、こすり落とします。
その後クエン酸水をスプレーし、から拭きして仕上げます。
シャワーヘッドの汚れもクエン酸水でスッキリ落としましょう。
洗面器にクエン酸水を張り、そこにシャワーヘッドを入れて1〜3時間。
その後、汚れを布で拭き取り、冷水ですすいだらおしまいです。
バスタブ内の汚れは石けんと重曹でキレイに。
石けんを泡立てて重曹を振りかけたスポンジで、バスタブ内の汚れをこすり落とします。
ちなみにバスタブそうじのベストタイミングは「お風呂に入った直後」、バスタブがあたたまっているときです。
お風呂に入って気持ちがスッキリしたあとに、ちょっとひと仕事してみてもいいかもしれませんね。
7)玄関
POINT 「床そうじに、消臭に、重曹が大活躍!」
玄関をキレイにするなら重曹が強い味方。
やわらかい石の床などの場合は、パラパラと重曹をまいてから濡らした布で拭きそうじ。
タイルやコンクリートの固い床なら、重曹をまいた後に濡らしたデッキブラシで汚れを落としてからほうきで掃き集めれば作業終了です。
重曹が泥汚れなども落としてくれるので、水を流せないマンションでもカンタンに玄関のおそうじができます。
MEMO 靴のニオイも重曹で消そう!
気になる靴のニオイも重曹でケア。トイレのときと同様、トレイに重曹を入れてエッセンシャルオイルを落としたものを靴箱に置いてみましょう。
出し入れ回数の多い靴箱に置くなら、重曹は瓶などに入れてガーゼのフタをつけてみましょう。
重曹の消臭効果が切れてきたら、床そうじに使うなどしてください。
とくにニオイの気になる靴があったら、重曹シューキーパーでケア。
いらなくなった靴下(できればこども用などサイズの小さいもの)のくるぶしあたりまで重曹をつめて、中身がこぼれないように足首部分をしばって閉じます。
それを靴の中のつま先の部分に入れておくことで、重曹が靴の中のニオイを吸いこんでくれます。
終わりに
手軽にできるナチュラルクリーニング、いかがでしたか?
日頃気になっているけどなかなか手がまわらない汚れも、コツさえわかれば意外とラクに落とすことができるもの。
いくつも洗剤を買わなくてもカンタンにできますし、お子さんと一緒にトライしていただければ、嫌なおそうじも案外気持ちよくできます。
家事の苦手な私でもなんとなく続けてこられたのは手軽で安心な方法だからこそです。
皆さんもまずは一度、お試しくださいね。
その気持ちよさ・楽しさ・ラクチンさを実感してもらえるはず。その上で日々の生活に取り入れていただければ幸いです。
Brilliaのクリーニングプランについて
Brilliaではプロによるクリーニング(有料※割引有り)を実施しています。
家庭では落としにくいがんこな汚れまでしっかり落とし、安全にご使用いただけるようサポートいたします。
対象
- ガラス、サッシ、網戸クリーニング
- バスルームクリーニング
- ハウスワイドサービス(浴室・レンジフード・トイレ他)など
安心の自然素材を使ってカンタンにおそうじできる「ナチュラルクリーニング」。
家事が苦手な人や、小さいお子さんのいるご家庭でぜひ試していただきたいおそうじ方法です。
佐光 紀子(さこう のりこ)
1961年、東京生まれ。
フリー翻訳者として活動する中、翻訳を担当した海外の物語を通して、重曹や酢などの自然素材を使ったおそうじ方法に魅了される。それより毎日のくらしの中で研究を重ねて知識を体得、2002年3月に『ナチュラル・クリーニング』(ブロンズ新社)』を出版。以降、おそうじ講座や著作活動を展開中。
ホームページはhttp://simple-kaji.com
- ※ 本ページ内に掲載の情報は2012年1月時点のものです。