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相続税におけるマンション活用
はじめに
2015年1月1日より相続税が改正されました。この改正により、税金の額はどう変化するのか?マンションはなぜ有利なのか?について、2014年11月8日に東京建物Brilliaオーナーズクラブのイベントにて、セミナーをご担当くださった長谷川先生のコラムです。
現金よりも不動産
相続税の計算において、不動産が有利なのはご存じだろうか。相続税を計算する際、土地については路線価価格を用いる。道路に価格が付いていて、道路に接する土地の価格を計算するのに用いられるのだが、この路線価価格を用いると、結果的に売買価格よりも2割程度、低く算出される。建物については、固定資産税評価額を用いるのだが、やはり結果的に建築費用よりもずっと安くなる。実際の価値よりも相続税を計算するときの評価が安くなるということは、相続税がかかりにくくなっているということ。だから節税の観点で不動産が有利といわれている。
マンションがお得な理由
そんな不動産の中でも、マンションを保有するのは特に有利だ。不動産は土地と建物で構成されて、それぞれ相続税の評価額を算出する。マンションは特に、土地の部分が安く算出されるのだ。マンションの敷地に対する各戸の所有者の持分は、敷地に対する専有面積の割合によって決まる。大きな部屋を持っていれば、当然、土地の持分が大きくなる。といっても、そもそもマンションの戸数はよほどの小規模マンションでもない限り数十戸はある。多くの人がマンションの敷地を共有しているわけだから、一戸一戸の持分は微々たるものになる。つまり、実際の居住スペースよりもずっと小さな面積の土地を支配していることになるのだ。大規模マンションだったらどうか。当然、敷地面積を大勢で共有しているわけだから、各戸の土地の持分は極小になり、相続税対策の効果は大きい。タワーマンションに至っては、かなり小さな面積の敷地しか支配していない。それでいて、共有部分の豪華さなどが受けて高値で売却される。マンションブームの秘密がここにある。
MEMO 資産(相続財産)の残し方
マンションと戸建の違い
マンションは低層階か高層階か?
東京永田町法律事務所代表 長谷川 裕雅
弁護士税理士/早稲田大学政治経済学部政治学科卒業後、新聞社記者を経て弁護士に転身。専門は、多数の不動産が絡み相続税対策を要する複雑な相続案件。マスコミ出演多数・セミナー講師。『磯野家の相続』など著書多数。
- ※ 本ページ内に掲載の情報は2016年4月時点のものです。