Brillia くらしのコラム

気持ちのいい暮らしのつくりかた

こまめな掃除を習慣化する4つのコツ

毎日こまめに掃除しておけば、汚れが溜まることはありません。
それは分かっているけれど、できないから困っているのよ〜という方に向けて、掃除のコツを伝授します。
大切なのは掃除テクでも便利アイテムでもありません。掃除への意識をちょっと変えること、なんです。

コツ① 毎日決めた場所だけ掃除する

今日はここを掃除しよう!と、あらかじめ場所を決めてから始めましょう。つい欲張って範囲を広げがちですが、疲れてしまってはモチベーションが下がるだけ。掃除が嫌にならない程度の場所に限定し、そこを集中してキレイにすればOKです。 ちなみに家のなかで一番汚れやすいのは、お風呂、洗面、トイレ、キッチンなどの水まわり。家族が毎日使う場所だから当然ですよね。水まわりは見た目の清潔感を保つためだけでなく、衛生的にもきちんと掃除しておきたい場所です。なるべく毎日の掃除のなかに意識して組み込むようにしましょう。とくに排水口まわりは汚れがすぐに溜まる場所です。こまめにお手入れしておけば、不快なヌメリがつくこともありません。

コツ② 毎日掃除する時間を決める

今日は9時までに掃除を終わらせよう!と、あらかじめ時間を決めておくと、集中して掃除ができるはずです。時間を決めないまま始めると、あちこち汚れが気になってダラダラと続けてしまい、結局は疲れ果てて掃除が嫌になってしまうことに...。掃除の途中に新たな汚れを見つけたとしても、手を出さずに我慢!です(笑)。それは改めて別の日に掃除することに決め、時間を優先しましょう。
掃除をする時間帯を分散させるのもおすすめです。私はお風呂と洗面コーナーは家族を送り出した朝に、キッチンとトイレは夜、1日の終わりにすると決めています。それぞれ1カ所につきササッと5分程度。苦に感じることはありませんし、続けることで毎日気持ちよく使えています。

コツ③ 洗剤と道具は必要最低限にする

掃除するぞ!と、さまざまな専用洗剤や便利アイテムを買い揃える必要はありません。あれこれモノが増えると、かえって掃除が面倒になります。もちろん時間が経ってこびりついた汚れにはそれなりの洗剤と道具が必要ですが、こまめに掃除をしていれば汚れは簡単に落とせます。道具や洗剤は多く持たず、シンプルな掃除を心がけましょう。
私が毎日の掃除に使っている洗剤は、お風呂・洗面コーナー・トイレにクエン酸スプレー(水500mlにクエン酸小さじ2.5)、キッチンに重曹スプレー(水500mlに重曹小さじ5)、この2つです。また、第1回のコラムでも紹介しましたが、ホコリ掃除に「はたき」を使っています。冷蔵庫やエアコンの上、照明のシェード、テレビの配線部分、飾り棚など、手の届かない高い位置や凹凸のある場所をはたけるので、年末の大掃除がラクになりました。

コツ④ 完璧を目指さない!

完璧にキレイにしようとすると長時間掃除をすることなり、気力も体力も消耗します。これでは毎日掃除を続けられませんよね。多少の汚れが残っていても、続きはまた次回にしようと割り切ることが大切です。目指すのは掃除を完璧にすることではなく、毎日続けられるペースですること。これが習慣化の秘訣です。
かく言う私も、かつては汚れを溜めがちな人でした。毎年の年末の大掃除が辛すぎて、数年前からこまめな掃除を心がけるようにしました。頻繁に掃除すると汚れが溜まらないのでラクに掃除を続けられ、慣れてくると無意識のうちに体が動いて掃除をしている! この好循環にハマって習慣化するのに、思ったほど時間はかかりませんでしたよ。今では自分で決めた毎日の掃除をしないと落ち着かないまでに成長(笑)。来客時に慌てることもなくなり、何より毎日を気持ちよく過ごせています。ぜひみなさんも今日から始めてみてください!

撮影・文/石野祐子(Forest inc.

フリーランスエディター・ライター。家事セラピストユニット「いえはな」主宰。海外ウエディング誌、女性情報誌、ファッション誌、インテリア誌などの編集を経てフリーに。料理やインテリア、育児、健康など、女性の暮らしにまつわるジャンルにて執筆。また、文筆家&生活哲学家・辰巳渚主宰の『家事塾』にて学び、1級家事セラピストの資格を取得。2016年より自宅教室「いえはな」を主宰し、すっきり暮らす片づけの考え方や、日々の家事をラクに気持ちよく回すための秘訣を伝えている。

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