Brillia くらしのコラム

気持ちのいい暮らしのつくりかた

「ちょこっと整理」で、気分スッキリ!

レモンの香りをかいで爽やかな気分になったり、ミントの香りで頭がスッキリしたり。
香りには心身をリラックスさせ、自己治癒力を高める働きがあります。
花粉症に悩まされるこの季節、少しでも健やかに過ごせるよう、香りを暮らしに取り入れてみませんか?

香りを楽しむために知っておきたいこと

よく耳にするアロマテラピーとは、ハーブなどの植物が生み出す香りの成分を利用して、体や心を健康にする自然療法のこと。アロマは「芳香」、テラピーは「療法」を意味し、芳香植物の有効成分を抽出したものが「精油」(エッセンシャルオイル)です。最近はインテリアショップや雑貨店などでも精油を見かけますが、選ぶ時に大事なことは天然純度100%のものであるかということ。「アロマオイル」などの製品名がついた類似品もあるので注意しましょう。
精油の香りを楽しむために、私はリビングではディフューザーを使っています。水を入れ精油を数滴垂らしてスイッチを入れると、香りの微粒子が部屋じゅうに拡がります。素焼きのアロマストーンに精油を垂らし、オブジェとして飾りながら楽しむのもお手軽でおすすめです。電球の熱で精油を温めて香りを拡散するアロマライトは、ルームライトにもなるので寝室に。香りに癒されながら心地よく眠れます。

簡単に作れる!スプレー&マッサージオイル

精油をもっと活用したくて、アロマスプレーも手作りしています。スプレーノズルがついた50mlの遮光瓶を用意し、薬局で無水エタノールと精製水を買ってきて精油とブレンドするだけ。作り方は、瓶に無水エタノールを5ml入れて精油を10滴加え、精製水を45ml注ぎ、ノズルをとりつけて振れば完成です。来客前の玄関やトイレ、就寝前の枕元、お出かけ前のハンカチに、シュッと吹きかけるだけで気分が随分と変わります。
もうひとつ、マッサージオイルも作れます。こちらにはキャリアオイルという精油を希釈するためのオイルが必要ですが、精油を専門に扱うお店などで購入可能です。50mlの遮光瓶にキャリアオイルを半分まで(25ml)注ぎ、精油を5滴加え、フタをして振ったらできあがり。香りとともに保湿、血行促進、筋肉の凝りを和らげるなどの効果もあり、気持ちがいいですよ。敏感肌の方は、肌の反応に注意しながら使うようにしてください。

辛い花粉症の症状も香りで優しくケアできる

花粉が多く飛ぶ今の時期、窓からや人に付着して入ってきた花粉が家の床にはたくさん落ちています。掃除機を使うと舞い上がってしまうそうで、最も有効なのは雑巾掛けなんだとか。このことを知って以来、私はこまめに拭き掃除をしているのですが、精油を数滴垂らした水を使うと、拭いた後も部屋に香りが漂ってスッキリいい気分になれます。
花粉症の不快な症状を緩和してくれる精油を選べば、さらに効果的。私が春先に愛用しているのは、強力な殺菌作用をもち免疫力を高めてくれるティートゥリー、のどの痛みや鼻の炎症を抑えてくれるユーカリ、鼻づまりに効くメントールの香りが精神的な疲労も和らげてくれるペパーミントなど。拭き掃除にはもちろん、ディフューザーを使って部屋じゅうを香りで満たしています。スプレーを作って、マスクの外側にひと吹きしてから使うのもおすすめです。香りのパワーを利用して、この時期をリラックスして乗り切りたいですね。

撮影・文/石野祐子(Forest inc.

フリーランスエディター・ライター。家事セラピストユニット「いえはな」主宰。海外ウエディング誌、女性情報誌、ファッション誌、インテリア誌などの編集を経てフリーに。料理やインテリア、育児、健康など、女性の暮らしにまつわるジャンルにて執筆。また、文筆家&生活哲学家・辰巳渚主宰の『家事塾』にて学び、1級家事セラピストの資格を取得。2016年より自宅教室「いえはな」を主宰し、すっきり暮らす片づけの考え方や、日々の家事をラクに気持ちよく回すための秘訣を伝えている。

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