Brillia くらしのコラム

気持ちのいい暮らしのつくりかた

無理なく続けよう! ナチュラルお掃除

ナチュラルお掃除とは、合成界面活性剤ではなく、重曹などの天然素材を使った掃除法のこと。
もうご存知ですよね? 
子どもがいる家庭での危険性が低く、環境にやさしく、肌荒れもしにくいのがメリットです。
今月は、ナチュラルお掃除の基本をおさらい。無理なく暮らしに取り入れる方法をお伝えします。

「重曹・セスキ」は油汚れの多いキッチンで活躍

汚れは簡単な化学反応=中和させることで取り除くことができます。酸性の汚れにはアルカリ性の、アルカリ性の汚れには酸性の素材を使えば、汚れが落ちるというワケです。
油汚れなどの「酸性の汚れ」が多いキッチンでは、「アルカリ性の重曹やセスキ炭酸ソーダ」が活躍します。私は、研磨効果のある重曹をコンロまわりなどの油汚れを落とすクレンザーとして、セスキは油汚れのひどい食器などを洗うのに使っています。
セスキはスプレーを作って常備するのがおすすめです。油のついたお皿やお弁当箱などにスプレーを数回吹きつけてから食器用洗剤で洗うと、油っぽさがすぐに消えます。ヌメヌメと残る油っぽさを、洗剤を何度も足しながら洗う手間が省けてラクですよ。
 【セスキスプレー:水500mlにセスキ炭酸ソーダ小さじ1】

「クエン酸・お酢」はお風呂やトイレの水垢に

水垢や石けんカスなどの「アルカリ性の汚れ」は、「酸性の酢やクエン酸」で中和して落とします。私はいつもクエン酸でスプレーを作り(お酢はニオイが苦手なので...)、お風呂とトイレ掃除に使っています。いずれもシュッシュと吹きつけてスポンジで軽くこすればピカピカになります。
蛇口周辺のカルキがこびりついたところには、スプレーで湿らせたティッシュペーパーをペタッと貼ってしばらく放置。ペーパーを外して歯ブラシでこすればキレイになりますよ。尿もアルカリ性なので、便器の隅などに付着した汚れにも同様のパックが効きます。ぜひ試してみてください。
【クエン酸スプレー:水200mlにクエン酸小さじ1】

ボトルに分量レシピを貼っておくと便利

100円ショップでも手に入る、重曹、セスキ炭酸ソーダ、クエン酸。場所別に何種類も洗剤を準備しなくても、この3つで家じゅうをじゅうぶんキレイにできます。私は長年スプレーを作って愛用していますが、中身を使い切って新たに作る際、「セスキやクエン酸をどれだけ入れるんだっけ?」とならないよう、あらかじめボトルに分量を書いたラベルを貼っています。そうすることで、ストレスなくナチュラルお掃除を続けることができています。
※使用上の注意などは各製品の注意書きをご確認ください。

撮影・文/石野祐子(Forest inc.)

フリーランスエディター・ライター。家事セラピストユニット「いえはな」主宰。海外ウエディング誌、女性情報誌、ファッション誌、インテリア誌などの編集を経てフリーに。料理やインテリア、育児、健康など、女性の暮らしにまつわるジャンルにて執筆。また、文筆家&生活哲学家・辰巳渚主宰の『家事塾』にて学び、1級家事セラピストの資格を取得。2016年より自宅教室「いえはな」を主宰し、すっきり暮らす片づけの考え方や、日々の家事をラクに気持ちよく回すための秘訣を伝えている。

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