Brillia くらしのコラム

気持ちのいい暮らしのつくりかた

「ちょこっと整理」で、気分スッキリ!

「片づけ」「掃除」と聞くと面倒に感じるけれど、「整理」くらいならできそう...な気がしませんか?
整理とは、要るものと要らないものを分け、要らないものを処分すること。
これを「毎日使っている場所」限定でちょこっとやるだけで、驚くほどのスッキリ感を味わえますよ!

毎日使っている場所ならば、判断も早い!

片づけなくちゃ、掃除もしなきゃ!と思いつつも何から手をつければいいのか分からず、そのままズルズルと...になっていませんか? そんな人におすすめなのが、「ちょこっと整理」です。大がかりではなく、ちょこっと。片づけでも掃除でもなく、整理。ラクに短時間でできる整理を、「毎日使っている場所」限定でやってみましょう。
調味料入れや、コスメコーナー、玄関の靴箱などの毎日使っている場所ならば、「使っている・使っていない」を迷うことなく判断できるはずです。逆に普段あまり使うことのないクローゼットや引き出しなどにしまい込んでいるモノは、「使う・使わない」の判断に時間がかかります。今の自分に必要なのか不必要なのか、実際に使っていないのですぐには決められないからです。このような場所の片づけは、余裕のある時にまわしましょう。
では手始めに、毎日家族の誰かが使っている我が家の文具入れを整理してみますね。

知っておきたい整理の手順

整理にも基本の手順があり、手順を踏むことで効率よく進められます。
①全部出し/すべての文具を容器から出し、容器内のホコリや汚れを取ります。
②「使える・使えない」に分ける/インクが出ない、壊れて書けないペンが交じっていることも。1本ずつ確認して物理的に「使えない」モノを処分します。
③「使っている・使っていない」に分ける/滅多に使わないモノは「使っていない」ゾーンへ移動。同じ種類のペンが複数ある場合も、1本あればじゅうぶんと考えて「使っていない」へ。ハサミも同様。「使っていない」ゾーンのモノは別の保管場所へ移すか、不要ならば処分を。
④「使っている」を戻す/「使っている」ゾーンのモノを容器に戻して終了。所要時間は3分でした。
「使っている」モノだけになった文具入れはスペースに余裕も生まれ、出し入れがスムーズに。整理をした充実感に加え、中身をすべて把握できているという満足感も味わえます。

隙間時間に手を動かしてみる

基本の手順を覚えたら、毎日使う場所の筆頭、キッチンのカトラリー入れや調味料入れも同じように整理してみましょう。どちらも知らない間に不要なモノが紛れ込んでいたり、同じ種類のものがいくつもあったりしがちな場所ですよね。私も早速カトラリー入れを取り出し、手順に従って全部出し、仕分けして元に戻し、「使っている」モノだけにしてみました。作業はものの2分で完了! 見た目もスッキリ、使うのが楽しみなカトラリー入れになりました。
ちょこっと整理といえども、一度に何箇所も仕分けると疲れます。自分のペースでいいので、隙間時間を見つけてちょこちょこ手を動かしてみてください。洗面スペース、子どものプリント類、薬箱など、日常使いするところ、よく目につく場所を整理するだけでいいんです。「ちょこっと整理」しておくと、いつも使うアイテムが使いやすい状態でスタンバイOK! スッキリと気持ちよく暮らせますよ。

撮影・文/石野祐子(Forest inc.

フリーランスエディター・ライター。家事セラピストユニット「いえはな」主宰。海外ウエディング誌、女性情報誌、ファッション誌、インテリア誌などの編集を経てフリーに。料理やインテリア、育児、健康など、女性の暮らしにまつわるジャンルにて執筆。また、文筆家&生活哲学家・辰巳渚主宰の『家事塾』にて学び、1級家事セラピストの資格を取得。2016年より自宅教室「いえはな」を主宰し、すっきり暮らす片づけの考え方や、日々の家事をラクに気持ちよく回すための秘訣を伝えている。

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