Brillia くらしのコラム

気持ちのいい暮らしのつくりかた

手作り生姜シロップで、冷えない体に

1年のうちで最も寒い今の時期、体を内側からも温めて、体調を崩さないようにしたいですね。
おすすめは、冷えとり食材の代表格である「生姜」を使って作るシロップです。
お湯で割ったり牛乳に加えたりと飲み方もいろいろ楽しめて、体がポッカポカになりますよ!

生姜は加熱することで、血行促進効果がUP

古くから漢方薬などに使われてきた生姜。消化促進や血行促進、殺菌、咳止め、解熱、整腸作用など、さまざまな効能があることで知られています。なかでも生姜に含まれるショウガオールという成分には体を温める働きがあり、生のまま摂取するよりも加熱調理することで、より効果が高まると言われています。だから風邪のひき始めに生姜湯を飲んだりするんですね。
でも、冷蔵庫に生姜を常備して生姜湯を作ったり、調理にこまめに使ったりするのってちょっと面倒...。そこで私はいつも生姜をまとめて買ってきて、お砂糖とスパイスを加えてコトコト煮て「生姜シロップ」を作っています。温かい飲み物に加えて飲むだけで、すぐに体がポッカポカ。ホッとひと息つくティータイムに手軽に冷えとりもできるので、この時期とても重宝しますよ。冷え性の人にはとくにおすすめです。

スライスして砂糖を加え、コトコト煮るだけ

【材料(シロップ400ml分)】
生姜250g、てん菜糖(または三温糖)250g、レモン汁1/2個分、水300ml、お好みでスパイス(時計回りに、ベイリーフ1枚、シナモンスティック1本、カルダモン2個、クローブ2個)
お砂糖の代わりに私は「てん菜糖」を使っています。てん菜糖には腸のビフィズス菌を活性化させるオリゴ糖や体に欠かせないミネラルなどが含まれ、体を温める作用もあります。スパイスはあればで。入れなくても美味しくできます。
【作り方】
①皮をむいた生姜を2~3mm厚さにスライスして鍋に入れ、てん菜糖をまぶし、お茶パックに入れたスパイスも加えて混ぜ合わせます。
②約30分放置して写真のように水分が出てきたら、水を加えて火にかけ、煮立てます。弱火にして約30分煮ます。
③火を止め、仕上げにレモン汁を加えて完成です。生姜とスパイスを取り除き、粗熱が取れたら、清潔なビンなどに移して冷蔵保存を。

飲み方は自由に楽しんで。生姜チップも美味

生姜シロップはお湯で割るだけでも美味しいですし、紅茶に加えても◎。私は温めた豆乳に加えてよく飲むのですが、チャイのような風味がお気に入り。どれも飲むとすぐに体の芯から温まってくるのを感じますよ。
ところで、シロップ作りで残った生姜のスライスも、冷えとりおやつになるんです! スライス生姜を網やザルに重ならないように並べ、半日ほど天日干ししてからボウルに移し、てん菜糖などのお砂糖をまぶしながら全体を混ぜれば「生姜チップ」のできあがり。口寂しい時のおやつにぴったりですが、なにせ生姜。食べ始めは甘いものの、噛んでいるうちに生姜の辛味がじわじわ~っと効いてきて、体が温まってきます。こちらも冷蔵保存を。
聞くところによると、生姜には3時間ほどの保温効果があるのだとか。朝晩にシロップを加えた温かい飲み物を飲み、おやつにはチップを数枚。これで一日じゅうポカポカが持続できそうですね。

撮影・文/石野祐子(Forest inc.

フリーランスエディター・ライター。家事セラピストユニット「いえはな」主宰。海外ウエディング誌、女性情報誌、ファッション誌、インテリア誌などの編集を経てフリーに。料理やインテリア、育児、健康など、女性の暮らしにまつわるジャンルにて執筆。また、文筆家&生活哲学家・辰巳渚主宰の『家事塾』にて学び、1級家事セラピストの資格を取得。2016年より自宅教室「いえはな」を主宰し、すっきり暮らす片づけの考え方や、日々の家事をラクに気持ちよく回すための秘訣を伝えている。

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