気持ちのいい暮らしのつくりかた
2月3日は節分でした。厄除けの豆まきをして、歳の数だけ豆を食べて。
それでも残ってしまった豆、みなさんはどうしていますか?
今月のコラムは、残った節分豆の美味しい&ヘルシーな食べ方をご紹介します。
残った豆はヨーグルトで戻す!
節分のために福豆(煎り大豆)を買ったものの、使い切れずに残っていませんか? 家族がおやつに食べてくれればいいのですが、そうは言っても地味な味の煎り大豆…。残念ながら消費はあまり期待できませんよね。しかも料理にも使いづらいので、仕方なくポリポリと地道に食べて減らしていました。
煎り大豆をプレーンヨーグルトで戻す方法を知ったのは数年前。この食べ方がとても気に入り、今では豆が残ると嬉しいほどです。戻し方はとっても簡単。フタつきの容器に適量の煎り大豆を入れ、豆がカブるくらいたっぷりヨーグルトを加えて混ぜ、フタをして冷蔵庫で8時間ほど寝かせるだけ。これであの固い歯ごたえの煎り大豆が、しっとり食べやすくなります。
美味しいだけでなく、腸内環境を整える効果も
写真は冷蔵庫でひと晩寝かせて戻したもの。ヨーグルトの水分(ホエー)をしっかり吸い込んだ豆はふっくら柔らかに、食感もホクホクになります。煎り大豆独特の香ばしさとヨーグルトの爽やかな酸味がほどよく混じり合い、噛むほどにうまみがじんわり。カラダにいいものを食べているなぁと実感できる深い味わいです。
実際に大豆は良質な植物性たんぱく質を含み、「畑の肉」と呼ばれるほどの優秀食材。茹でるなどの調理過程で栄養が流れ出ることもあるそうですが、そのまま食べられる煎り大豆は栄養をまるごと摂取できます。おまけに、大豆に含まれる食物繊維やオリゴ糖とヨーグルトの乳酸菌のダブル効果で、腸内環境の改善も期待できるのだとか。大豆とヨーグルトの組み合わせは、栄養面でも素晴らしいメリットがあるんですね。
そのまま食べても、アレンジしても楽しめる
煎り大豆は煎ることですでに火は通っているので加熱する必要はなく、戻せば茹でた大豆と同じように使えます。もちろん戻したそのままを食べても、アレンジしてもOK。刻んだピクルスとクルミ×マスタード、ブロッコリーとハム×塩コショウなど、組み合わせる食材と調味料でバリエーション豊かなサラダが作れます。みじん切りにした玉ねぎとツナを加え、塩コショウで味を調えても美味しいですよ。ハンバーグのタネに加えるのもアリです。
簡単に作れて栄養の取りこぼしもない、カラダにいいことずくめの煎り大豆×ヨーグルトを食べれば、この一年も健康に過ごせそうです。
撮影・文/石野祐子(Forest inc.)
フリーランスエディター・ライター。家事セラピストユニット「いえはな」主宰。海外ウエディング誌、女性情報誌、ファッション誌、インテリア誌などの編集者を経てフリーに。料理やインテリア、育児、健康など、女性の暮らしにまつわるジャンルにて執筆。また、文筆家&生活哲学家・辰巳渚主宰の『家事塾』にて学び、1級家事セラピストの資格を取得。2016年より自宅教室「いえはな」を主宰し、すっきり暮らす片づけの考え方や、日々の家事をラクに気持ちよく回すための秘訣を伝えている。