気持ちのいい暮らしのつくりかた
新しい年です。今年もすこやかに、気持ちよく暮らしたいですね。
振り返って、昨年末の大掃除。びっしり積もったホコリに、うんざりした人も多いのでは?
そこで今年最初のコラムは、ホコリが溜まらない魔法!?のアイテムをご紹介します。
ホコリはこまめに「はたき」ではたいて
せっかくキレイに掃除をしても、悲しいかなホコリや汚れはまた出てきます。かと言ってサボっていると、かえって掃除は大変に...涙。面倒でもこまめに掃除することが、結局は手間もかからずラクなんですよね。
とくに棚の上など高い場所のホコリは溜まると厄介なので、なるべく普段からキレイにしておきたいもの。そこでおすすめしたい道具は、昔ながらの「はたき」です。
はたくことで逆にホコリをまき散らしてしまうのでは?と思う人もいるかも知れませんが、それは層になるほどホコリを溜めてしまった場合のはなし。びっしり積もったホコリは雑巾で拭きとるしかありませんが、はたきでこまめにはたいていれば、それほど気にしなくても大丈夫です。掃除を始める前に部屋じゅうの窓を開けてから使いましょう。
掃除しづらい場所こそ、はたきの出番!
はたきが威力を発揮するのは、手が届かない高い場所や本棚などの凹凸があるところ、戸や障子などの桟、写真や小物のディスプレイコーナーなどです。どこも掃除しづらい場所なので、つい放置してしまいがちですよね。このスペースを重点的にパタパタとはたきましょう。柄の先の布が空気を巻き上げながら動くので、布が直接触れた部分だけでなく、その周囲のホコリまで一緒にはたき出してくれます。
ちなみに我が家はあちこちに小物などを飾っているのですが、それらを移動させて棚の上を拭くことは年に数回。いつもはたきではたくだけの掃除でキレイを保てています。ランプシェードやブラインド、エアコンや冷蔵庫の上などもこまめにはたいておくと、モワモワとしたホコリが溜まらず、年末の大掃除が格段にラクになりますよ。
掃除のたびに部屋も気分もスッキリ
手首のスナップをしっかりきかせるのが、はたく時のコツ。パタパタパタという小気味いい音は耳に心地よく、つい夢中になってあちこちはたいてしまいます。と同時にホコリがなくなりキレイになっていく様子を見ると、部屋じゅうを清めているような清々しい気分にもなれます。はたき終わったら、掃除機をかけて終了です。
寒い季節ですが窓を開けて部屋じゅうのホコリや汚れをキレイにすれば、よどみがちな部屋の空気だけでなく気分もスッキリ! 新鮮な空気に入れ替えることで、部屋にもいい「気」が入ってきますよ。今年ははたきを使ってこまめな掃除を心がけて、毎日を気持ちよく過ごしたいですね。
撮影・文/石野祐子(Forest inc.)
フリーランスエディター・ライター。家事セラピストユニット「いえはな」主宰。海外ウエディング誌、女性情報誌、ファッション誌、インテリア誌などの編集者を経てフリーに。料理やインテリア、育児、健康など、女性の暮らしにまつわるジャンルにて執筆。また、文筆家&生活哲学家・辰巳渚主宰の『家事塾』にて学び、1級家事セラピストの資格を取得。2016年より自宅教室「いえはな」を主宰し、すっきり暮らす片づけの考え方や、日々の家事をラクに気持ちよく回すための秘訣を伝えている。