Brillia くらしのコラム

気持ちのいい暮らしのつくりかた

手作り「甘酒」で夏を元気に乗り切ろう!

「飲む点滴」と言われるほど滋養豊富な甘酒、もうお試しになりましたか?
温めて飲むイメージがある甘酒ですが、麹で作る甘酒は冷やしたほうが美味しくて、夏におすすめ!
甘酒歴7年になる私が、甘酒の魅力と簡単な作り方、美味しい飲み方や食べ方をご紹介します。

麹で作った甘酒は、点滴とほぼ同じ成分

「甘酒」と聞くと、あの独特の味や香りが苦手で...という人も多いのでは? それは「酒粕」で作った甘酒のこと。今、健康にもいいと評判の甘酒は、「麹」で作った甘酒のことです。この麹の甘酒、最近ではスーパーで売られているのをよく見かけますが、ラベルを見ると原材料はたいてい「米・米麹」、あるいは「米麹」だけ。ノンアルコール、ノンシュガーの甘い飲み物なんです。江戸時代には甘酒屋さんが冷たい甘酒を街で売り歩くほどの人気で、夏バテ予防や体力回復に欠かせない飲み物だったそうですよ。「甘酒」は夏の季語にもなっているほどです。
実際に甘酒には脳のエネルギー源となるブドウ糖のほかに、アミノ酸、ビタミンB群などが豊富に含まれています。これは病院で受ける点滴とほぼ同じ成分です。しかも体への吸収も早いので、即効性のある栄養ドリンクと同じ効果も期待できるそうなんです。暑くなるこれからの季節にピッタリですね。

ヨーグルトメーカーで簡単に作れる!

さらに、甘酒には食物繊維やオリゴ糖なども含まれるため、腸内の善玉菌を増やすことにもひと役買ってくれます。腸内の環境がよくなるとお通じもよくなるため、お肌も自然とツヤツヤに!しかも甘酒には活性酸素を取り除く働きをもつ成分もあるそうで、甘酒が「飲む美容液」とも呼ばれているのはこのためなんですね。
7年前に甘酒の本を編集し、すっかり甘酒に魅せられてしまった私。以来、毎日欠かさず甘酒を飲んだり食べたりしています。市販のものを買うよりも自分で作ったほうが経済的だと思い、麹を定期的に購入して手作り。作るって大変そう...と思いがちですが、ヨーグルトメーカーを利用すれば超カンタンです。麹に水を加えてよく混ぜ、温度を60℃、保温時間を4時間にセットするだけで、ふかふかホワホワの甘酒ができあがります。作り方のコツはとくにありません。もちろん無添加で、市販の甘酒よりも圧倒的にフレッシュで美味しいんです!

飲んだり食べたり。アレンジも楽しんで

甘酒の原料となる麹には「乾燥」と「生」の2種類があります。スーパーなどで入手しやすいのは乾燥麹、いわゆるフリーズドライの麹です。いっぽう生麹は生タイプなので、クール便でお取り寄せになります。水と混ぜる割合は、乾燥麹:水=1:2、生麹:水=1:1。乾燥麹150gの場合は加える水の分量は300mlになります。一般的に甘酒は麹と水にお粥を加えて作ることが多いのですが、お粥を加える目的はカサ増しのため。お粥なしで作ると甘みが増し、しかも早く作れます。
できあがった甘酒は冷ましてから冷蔵庫で保存し、1週間を目安に使い切りましょう。水で割って飲んでも、ヨーグルトに混ぜて食べても美味。つぶつぶが気になるなら、豆乳と一緒にミキサーにかけると飲みやすくなります。甘酒とヨーグルトと豆乳に、バナナやリンゴなどのお好みのフルーツ、さらにレモン汁を加えてミキサーにかけた「甘酒ラッシー」は、朝食におすすめですよ!

撮影・文/石野祐子(Forest inc.

フリーランスエディター・ライター。家事セラピストユニット「いえはな」主宰。海外ウエディング誌、女性情報誌、ファッション誌、インテリア誌などの編集を経てフリーに。料理やインテリア、育児、健康など、女性の暮らしにまつわるジャンルにて執筆。また、文筆家&生活哲学家・辰巳渚主宰の『家事塾』にて学び、1級家事セラピストの資格を取得。2016年より自宅教室「いえはな」を主宰し、すっきり暮らす片づけの考え方や、日々の家事をラクに気持ちよく回すための秘訣を伝えている。

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